「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」 が、東京都美術館にて、2022年4月22日(金)から7月3日(日)まで開催される。その後、神戸市立博物館、北九州市立美術館にも巡回する。巨匠画家のゴヤール財布コピー作品とともにたどる、西洋絵画の流れスコットランド国立美術館は、上質で幅広い西洋絵画コレクションを有する、世界最高峰の美術館のひとつだ。「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」 では、その至宝のなかから、ラファエロ、ベラスケス、レンブラント、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの絵画に加えて、同館を特徴付けるゲインズバラ、レノルズ、ターナーといったイングランド絵画とスコットランド絵画の名品を出品。巨匠画家による約90点の油彩画・水彩画・素描から、西洋美術の流れを展観する。イタリアに花開くルネサンス第1章では、フィレンツェやヴェネツィア、ローマを中心に花開いたルネサンスの絵画と素描を展示。ラファエロの卓越した描写力がよく表れる、通称「魚の聖母」のための習作や、ダ・ヴィンチの師ヴェロッキオによるとされる聖母子像《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》といった宗教画ばかりでなく、ネによる《化粧をするヴェネツィア女性たち》など、より世俗的な作品も展示され、この時代の芸術家に求められた役割の幅広さや、パトロンの趣味や嗜好の多様性にもふれることができる。バロックの革新第2章ではバロック絵画を紹介。17世紀のヨーロッパでは、各地で革新的な画家が従来の表現を覆そうと試みた。オランダのレンブラントは、聖書や神話の登場人物に深い人間性を与えて見るものの共感を誘い、一方でスペインでは、19歳のベラスケスが日常的な題材を芸術の域まで高めた。本章では、レンブラントの感情表現の巧みさが光る《ベッドの中の女性》や、10代のベラスケスによる見事な質感描写で仕上げられた《卵を料理する老婆》、そしてルーベンスによる貴重な《頭部習作(聖アンブロジウス)》などを展示する。18世紀のフランスとイギリス第3章では、18世紀のフランスやイギリスの絵画に着目。この時代のパリでは、浮世離れした幻想的な理想郷を描いた絵画が好まれ、本展に出品されるロココの巨匠・ブーシェの大作《田園の情景》もその一例だ。一方でイギリスでは、肖像画が発展するとともに、「グランド・ツアー」と呼ばれる大規模なヨーロッパ旅行に伴って風景画の収集も流行。本章では、イギリス絵画史上もっとも重要な画家のひとり・レノルズの代表作《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》などの肖像画に加えて、ヴェネツィア旅行者への土産として描かれたグアルディによフェンディバッグコピーる名所絵も目にすることができる。19世紀の開拓者たち第4章では、従来の伝統が引き継がれる一方、表現に大きな変革がもたらされた19世紀絵画の展開を紹介。スコットランドの画家・レイバーンやグラントによる伝統的な様式の肖像画や、文学や物語を主題としたミレイの作品、コンスタブルやターナーによる革新的な風景画などのイギリス絵画に加えて、ルノワールをはじめとするフランスの印象派の絵画も展示する。アメリカの風景画家・チャーチによる大作もさらに本展では、アメリカの風景画家フレデリック・エドウィン・チャーチによる大作《アメリカ側から見たナイアガラの滝》も公開する。展覧会概要「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」
会期：2022年4月22日(金)～7月3日(日)
会場：東京都美術館 企画展示室
住所：東京都台東区上野公園8-36
TEL：050-5541-8600 (ハローダイヤル)
開室時間：9:30～17:30(入室は閉室30分前まで)
休室日：月曜日(5月2日(月)は開室)
観覧料：一般 1,900円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,400円
※本展は日時指定予約制( 4月12日(火)10:00より販売開始、詳細は展覧会公式サイトを参照)
※高校生以下無料(日時指定予約が必要)
※身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳の所持者および付添者(1名まで)は無料(日時指定予約は不要)
※未就学児は日時指定予約不要
※高校生、大学生・専門学校生、65歳以上、各種手帳の所持者は、いずれも証明できるものを提示のこと

■巡回情報
・神戸会場
会期：2022年7月16日(土)～ 9月25日(日)
会場：神戸市立博物館
住所：兵庫県神戸市中央区京町24
TEL：078-391-0035
・北九州会場
会期：2022年10月4日(火)～11月20日(日)
会場：北九州市立美術館 本館
住所：福岡県北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1
TEL：093-882-7777